抗サイログロブリン抗体と抗甲状腺ペルオキシダーゼ抗体
橋本病は、自己抗体が甲状腺細胞を攻撃することにより引き起こされると確認されています。橋本病の原因である自己抗体に、抗サイログロブリン抗体と抗甲状腺ペルオキシダーゼ抗体があります。
抗サイログロブリン抗体は、甲状腺濾胞内に貯えられている自己抗体で、甲状腺自己免疫疾患で検出されます。従来法のサイロイドテストの高感度測定法で検出され、TgAb「コスミック」Ⅱ(価格77,000円)などが試薬として用いられます。
方法は RIA(二抗体法)、基準値は0.3U/ml未満です。検査材料は血清です。抗甲状腺ペルオキシダーゼ抗体と同時に測定すると陽性率が上がり、橋本病やバセドウ病で抗体高値を示します。その他東ソー株式会社のAIA-1800がFEIA(蛍光酵素免疫測定法)が用いられています。基準値は13.6IU/ml未満で、その他適応疾患は、突発性粘液水腫、甲状腺腫、膠原病、糖尿病などがあります。
抗甲状腺ペルオキシダーゼ抗体は、抗サイログロブリン抗体と同様、甲状腺自己抗体の代表とされており、従来の抗マイクロゾーム抗体です。抗甲状腺ペルオキシダーゼ抗体は、細胞障害性があり、甲状腺組織の崩壊による甲状腺腫がみられたら、測定しなければなりません。橋本病やバセドウ病で抗体高値を示し、その他適応疾患は、突発性粘液水腫、甲状腺腫、全身性エリテマトーデズなどがあります。