甲状腺とは

甲状腺とは、頚部の全面にある内分泌器官です。のどの部分の甲状軟骨下方にあり、気管を囲むように上下3~5cm程度の長さで位置しています。脳下垂体と甲状腺は密接な関係にあり、甲状腺は、脳下垂体から分泌される甲状腺刺激ホルモンにより、甲状腺ホルモン分泌の調節を行っています。


甲状腺の働きが悪くなると、甲状腺ホルモンの分泌が低下しますが、脳下垂体は血液中の甲状腺ホルモン濃度低下を感知し、甲状腺刺激ホルモンを多量に分泌します。逆に、血液中の甲状腺ホルモン濃度上昇を感知すると、甲状腺刺激ホルモンの分泌を減少させます。

甲状腺ホルモンは、発育や成長に欠かすことのできない分泌液で、特に新生児で甲状腺ホルモンの不足は、脳の発育や成長を遅くすると言われています。また、神経や体の活動、全身の新陳代謝を調整する働きもあり、甲状腺ホルモン異常による影響は、全身に及びます。人間が生命を維持していくために、不可欠な役割を果たしていると言えるでしょう。

甲状腺ホルモンが過剰に分泌されると、新陳代謝が活発になりすぎ、動悸や息切れ、下痢を起こしやすくなります。これらの症状を甲状腺機能亢進症と言い、バセドウ病がこれにあたります。甲状腺ホルモンが不足すると、無気力、冷え性、便秘を起こしやすくなり、発育過程の子供に表れた場合、身長の伸び、知能や精神の発達などに影響を与えてしまいます。これらの症状を甲状腺機能低下症と言います。

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